放課後の渡り廊下

教育に関してあれこれ迷い悩みながら書いています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

教えることと学ぶこと,どう考えて授業づくりをするか

オーソドックスに,教えることと言えば…でこの本を手にする。 教えることの復権 (ちくま新書) 作者: 大村はま,苅谷夏子,苅谷剛彦 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2003/03/01 メディア: 新書 購入: 8人 クリック: 34回 この商品を含むブログ (33件) を見…

創作活動と読者への意識

今日の谷川俊太郎研究の1冊。 現代作家アーカイヴ2: 自身の創作活動を語る 作者: 谷川俊太郎,横尾忠則,石牟礼道子,筒井康隆,武田将明,飯田橋文学会 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2017/12/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 公開イ…

過刺激にならないこと―4月の振り返り

2年ぶりの国語の授業がスタートして1か月。 と言っても,標準学力検査や全国学テ,修学旅行があったりして,実際の授業は5~6時間程度だった。授業開き・オリエンテーションからはじまり,「春に」の単元を4つのコース別活動で展開して連休に突入した。 最…

近美コレクション「風雅の人 蠣崎破響展」をみる。

北海道立近代美術館のコレクション展を見に行く。 www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp 目的は蠣崎破響展。 「おばあちゃんのおじいちゃんは松前藩の有名な絵描きさんに仕えていた人なのよ」というのは,私が幼少期に聞かされた祖母のルーツを語る時の決まり文句…

谷川俊太郎×山田馨「ぼくはこうやって詩を書いてきた」

少しずつ春らしくなってきた北海道。今日は雨。 先日,引っ越し先の図書館で借りた谷川俊太郎と編集者山田馨の対談本を読了。 ぼくはこうやって詩を書いてきた 谷川俊太郎、詩と人生を語る 作者: 谷川俊太郎,山田馨,川口恵子 出版社/メーカー: ナナロク社 発…

書評コンテストとブックハンティング

読書指導の中で「書評」を書くっていう言語活動を考えるけれど,実際自分もやってみて実感するのは書評を書くのってむずかしいよなっていうことだ。 光村3年生の教材に竹田青嗣さんの「「批評」のことばをためる」というのがあるが,そもそも批評の語彙が日…

大学院を修了しました。

昨日の学位授与式を終え、北海道に戻りました。 新聞報道もあったみたいですね。新しい中学校で働きます。 毎年ひどくなる引越事情ですが、もう3月に引っ越すのは諦めた方がいいのではないかと思うくらいです。 ここには書けないけれど、落ちつかない日々の…

豊洲で翔んで埼玉。

ららぽーと内にあるシネプレックス豊洲で翔んで埼玉を見る。 夕暮れは人気のスポット。みんな写真を撮る。外にはボール一つで遊ぶ家族がいる。 地下鉄駅から大々的に働き方改革を銘打った建築中の建物が目に入った。 そんな場所、豊洲。 前評判通り、みんな…

ソメイヨシノみたいだな。

関東にきて驚くのは、ソメイヨシノの数と、その枝ぶりだ。 山と海の間で過ごした私は、桜といえばヤマザクラで、もともと白い花を咲かせるソメイヨシノは見慣れない。 桜の季節になると、まじまじとソメイヨシノを観察して、どうしても接ぎ木で育った違和感…

他人のせいにしてばかり

現状が上手くいかないことを,すべて他人のせいにしてはいないか。 行動しているのはわたし。 選択をしているのもわたし。 お互い関わって生きていて,わたしの外への不満は,反対に私への不満でもある。 どこかで他人のせいにして選択しているわたしを見な…

身体を使った学び。

今日読んだ大村はま実践は、長与善郎「地蔵の話」を劇・放送劇・シナリオ・紙芝居・スライドにさせる実践である。 大村はま国語教室〈第1巻〉国語単元学習の生成と深化 (1982年) 作者: 大村浜 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1982/11 メディア: ? この商…

六本木クロッシング2019展:つないでみる

3月21日春分の日,六本木ヒルズから。 六本木クロッシング2019に行ってきた。同会場の新北斎展は90分待ち。こちらは5分。 www.mori.art.museum 2013年アウト・オブ・ダウト,2016年僕の身体、あなたの声,そして今回の「つないでみる」で3回目。私にとっては…

大学院で学んで,変わったことは何か?

私の大学院での学びの時間が終わりを迎えようとしている。 3月に入り,これまでお世話になった方々へご挨拶を重ねるうちに,自然と「大学院に来てどうだったか」を語る機会も多くなった。 今日は,大学院生活2年間で最も強い影響を受け,実践者としても研究…

即興実験学校に参加する。2

桃色に色づいた木々を横切り、ベッカライのプレッツェルを食べながら東京へ。 ベッカライ ブロートツァイト〒305-0005 茨城県つくば市天久保2-10-20 029-859-3737地図や店舗情報を見るPowered by ぐるなび[{"@context":"http://schema.org","@id":"https://r…

筑波大学書専攻展示会に行く。

雨、冷たい3月。 志ち乃さんで道明寺を買って、つくば市民ギャラリーへ。 たまたま大学の授業で同じグループになった学生さんと仲良くなり、展示会のお誘いをいただく。中央公園の池の上に建つギャラリー。 教養がない私でも楽しめる展示会だった。書芸術の…

現実的な日々。

落ちついて本を読むことよりも、論文を書くことよりも、優先してやらなければならないことがある。 研修派遣の事務手続きをしなければならないとか、引っ越しのために諸々連絡しなければならないとか。 ゴミを収集日に合わせて捨てたり、冷蔵庫の食材を余す…

情報と向き合う。

ぼくは自分が参考にする意見としてはよりスキャンダラスではないほう、より脅かしていないほう、より正義を語らないほう、より失礼でないほう、よりユーモアのある方を選びます。 糸井重里『知ろうとすること』あとがきより

学びを手放す。

引っ越し作業をする。 毎回引っ越すたびに、物と向き合う。 アップデートしなければならないものがたくさんある。消耗品。 でもほとんどは、自分には余りあるものばかりだ。 今の自分がほしいもの、未来の自分にほしいものは何か考えながら、残す物を選ぶ。 …

学びの履歴を辿り直す。

ゲーム感覚で。 何があったのか?どんな感じか? 学びを拾い直す。 *すごろく:単線、ストーリー *ビンゴ:他者共有、拡散 *ワンタッチオブジェ:身体表現 *物トーク:物を触媒に使う *ノート:物トークの限定バージョン *ねんどの森:造形表現 *セリフ:限…

友だちとおしゃべりをした。

以下、あいまいでざっくりとしたわたしのメモ。 1.善し悪しの前に立つ。 2.どこに価値を置いているか? 3.「授業をしたい」自分を手放す。 4.中庸はない。 5.それぞれが言う「研究」って違うね。 うーん。学習者にとって、しあわせな学びの時間ってなんなの…

子どものための建築と空間展に行く。

久々に外を歩く。子どものための建築と空間展。汐留。 私は小学校時代に旧校舎と新校舎を経験していて、しかも新校舎はオープンスペース(廊下と教室の壁がない)や円形エントランスで、子どもの学びやすさ、過ごしやすさを意識した設計だった。 残念ながら、…

物語をつくり続ける。

物語の創作が面白い。 シェアードストーリーをしながら、次々とアイディアを書き出す子どもの姿に心が動く。 そうそう、何か自分で見つけたことや作ったものは、誰かに教えたくなることがある。しかも、その内容が誰とも同じじゃない時、私はこうだったとつ…

学会発表が終わる。

当日の朝,リハーサルしてみたらやっぱり自分でもこれじゃあ伝わらないなって思うことがたくさんあった。わからないものがなんなのかもよくわからなかった。口述試験でも言われた通り,私の書いたものは自己理解に留まっていて、研究としての問いのレベルア…

即興実験学校に参加する。

雪が降り積もるつくばを抜けて、東京へ。 初めて即興実験学校のワークショップに参加する。今日は少人数でしかも経験者揃い。ゲームよりもパフォーマンスに比重を置いた体験がたくさんできたことは有難い機会となる。 演じている途中で紙に書いてあるセリフ…

調子が戻らず。

久しぶりの雨。先週、今年初めて雪を見て以来の曇り空。やらなければならないことがあまり手につかず、休み休みの一日だった。 自分のものの見方を改めたいなと思うような一日でもあり、息詰まりを感じるような一日でもあり、こんな日は誰かと話をしたらすぐ…

修学旅行のバスガイドさんに名前を呼んでもらう。

2016年3年生の修学旅行のしおりを読み直した。 初めて学年の修学旅行を取り仕切ったので、事前・事中・事後のメモがぎっしり。 正直、プレッシャーが強すぎて、当日のハプニングに動揺し、柔軟に対応しきれなかった反省もあった。しかし、一つのチーム…

プレゼン技術の基礎を学び直す。

口述試験のための資料作成日。改めてプレゼン技術を学び直す。 大学生向けの初年次指導の本はたくさんあって,情報は得られやすいなと思う。 「14歳からの~」というだけあって読みやすい。 ビジュアル面も考慮されているのがいい。 学びの技 (YOUNG ADULT A…

期待と不安が強いんだな。

論文提出が終わり、修士号まであとは口述試験のみとなりました。 締め切りが過ぎると、先のことが見えてくるもので、急に引っ越しのためにあれこれ考えたり、断捨離を始めたりします。変に高揚する気持ちもあって、なんだか不安定です。 考える場面が多かっ…